【出版奮闘記2】MUGENUPにしか出せない本ってどんなの?

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MUGENUPの著書『ゲームキャラクターイラスト上達講座』の裏側をおとどけするシリーズの第2回目です。今回は「イラストの教科書」を企画するにあたり、どんな内容の本が良いのかを試行錯誤した顛末をお届けします。

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翔泳社さんの担当編集さんと一緒に、書籍の中身を作り上げた、クリエイティブマネジメント部の佐久間…が校了で燃え尽きているので、彼女に聞いた話をもとに、広報の成田が記事にまとめました。最近は企業が本を出すことも増えてきましたよね。皆さんが自分の会社で本をだすなら、どんな内容にしますか?

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▲まだまだ、好評発売中です。

「MUGENUPにしか出せない本」って?

今回の書籍企画、スタート時点では「イラストのノウハウ本をつくろう」ということだけが決まっていました。しかし、このジャンルには既にたくさんの良書が出版されています。MUGENUPの資料棚にも数多くの本が並んでいます。どうすれば新しくて読む価値のある本が作れるかを考えました。

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▲MUGENUPの資料棚には100冊以上の本が並んでいます。

売れそうなテーマは? 汎用的だと既に類似書籍があるし、尖りすぎると買ってくれる人が少なすぎる? など、編集さんと一緒にアイデア出しを進めた結果行き着いたのは「MUGENUPの業務上の強みを活かした編集」という大方針でした。今振り返って、この方針は大成功だったと思います。具体的にどんな「強み」をどう活かしたのか見ていきましょう。

強みは「現場感覚」と「分業」と「テキスト化されたノウハウ」の中に!

色々と悩みながら作った本ですが、振り返ると『ゲームキャラクターイラスト上達講座』の出版に役立ったMUGENUPの強みは3つあったのではないかと思います。

その1:現場感覚

MUGENUPは制作会社です。教育機関でも個人クリエイターでもゲーム会社でもありません。幅広く色々なクライアントさんのプロジェクトに参加し、毎月何千枚ものイラストを納品しています。だからこそ、ゲーム会社さんに必要とされる最先端のトレンドが分かるし、逆にトレンドに左右されない普遍的なポイントも良く分かっています。これらを踏まえて、即日使えるような現場感覚を重視した内容にしました。

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その2:分業制作

ふたつ目の強みは、他社に比べて「分業制作」の比率が高いため、「制作作業を細かく分解して捉える」ことが得意な点でした。今回の書籍も、かなり細かく制作工程を分解してコツを紹介する内容になっています。社内外に、それぞれの工程のスペシャリストがいるので、ひとつひとつの項目を深掘り出来たと自負しています。

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その3:テキスト化されたノウハウの蓄積

執筆を進める時に役立ったのが、日常業務内で蓄えられた「テキスト化されたノウハウ」の存在でした。具体的には、社内イントラにある「イラストノウハウ議論スレッド」と「MUGENUP STATIONのコンテスト講評」です。ここには、日頃からどうすれば良いイラストが描けるかを、言葉にして共有しています。絵というアート領域の現象を、言葉や数字で説明することを重視してきたことが、本の執筆では非常に役に立ちました。

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▲コンペ・コンテストも既に68回開催! 毎回かなりの時間を使って講評を書いています。

このように業務にひもづいた企画以外は、どれだけ考えてもうまく成立しなさそうでした。例えば、「キャラクターのデッサンの教科書」というアイデアもあったのですが、それならばMUGENUPよりもデッサンに詳しい著者さんがいるはずです。こんな風に考えて、業務の強みをコンテンツにするしかもはや手段はないという結論に行き着いたのでした。

登録クリエイターの皆さまの力で完成できた一冊

もうひとつ。今回の書籍の完成には多くの登録クリエイターのご協力があったことを書き記したいと思います。イラストのノウハウ本を作るためには、大量のサンプル画像が必要になります。『ゲームキャラクターイラスト上達講座』には、合計で数百枚のイラストを利用しました。

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▲このページだけでも10枚のイラストが使われています。

これらのサンプル画像の多くは、MUGENUPの登録クリエイターのポートフォリオ作品やコンテスト作品をお借りしました。イラストの利用の依頼に対して、多くのクリエイターさんに快諾頂けたおかげで、とてもリッチで分かりやすい書籍に仕上がりました。重ね重ね御礼申し上げます。

最後にまとめると、本著の執筆は自社の強みを見直すキッカケになりました。同時に、多くの社内外のクリエイターあってこそのMUGENUPであることを再確認する事にもなりました。4年目に入ったMUGENUPの会社の活動自体が、ひとつのコンテンツになったことは、とても良い経験だったと思います。これからも、日常業務を広げ・深めて、またアウトプットできる機会があれば良いなと思っています。

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